小野監督(右)と技について話し合う老野選手

【顔 Vol.1】考える力こそ強さの源泉

お知らせ 男子柔道部

老野祐平主将(健康医療スポーツ学部3年)

 昨年の全日本ジュニア柔道体重別選手権81キロ級で頂点を極めると、今年1月、日本代表として出場したポルトガルの国際大会で3位。5月には全日本強化選手選考会の同クラスで激戦を制して優勝し、シニアでも日本の頂点に立った。
 「今は天才が勝つ時代ではなく、秀才が勝つ時代」。中学時代の恩師にかけられた言葉だ。これ以降、柔道に対する取り組みが変わった。義務で書いていた柔道ノートは、何をすれば勝てるようになるのかという視点で自ら積極的に書くようになった。
 「自分で考える力を養わなければ勝てるようにならない」と考えている。
 小野監督と何度も話し合い、技の確認を行ってきた。自分の考えがなければ、教わったことは吸収できない。自分なりの仮説をたてた上で質問し、自分に足りない部分を吸収してきた。
 「自分は天才でも秀才でもない。理想にはまだほど遠い」とも言う。だが、考え抜く習慣がこれまでの成果にむすびついていることは間違いない。
 10月には、全日本学生体重別団体優勝大会、個人の全日本学生柔道体重別選手権、講道館杯が控えている。稽古に益々熱が入る。

(眞木雄太郎)