男子柔道部の老野祐平主将(81キロ級、健康医療スポーツ学部4年)が4月1日に福岡で開かれた全日本選抜柔道体重別選手権で優勝、今シーズンのスタートを飾った。老野選手は、文武両道ですぐれた成果を上げた選手・団体を顕彰する大学スポーツ協会(UNIVAS)の「UNIVAS AWARDS 2022-23」で、男子学生アスリート最高の栄誉である「マン・オブ・ザ・イヤー」の最優秀賞に選ばれている。(記事と写真 鹿子嶋天良 写真は、表彰を受ける老野選手)
全日本選抜体重別選手権は階級ごとに選抜された8選手が参加。老野選手は決勝で昨年の講道館杯全日本選手権で敗れた釘丸将太選手(パーク24)と対戦。ゴールデンスコアの延長戦に入った直後、小外掛の技ありで勝利し頂点に立った。
老野選手にとっては今大会が今シーズンの初戦。これに先だって3月6日に東京・芝公園のザ・プリンスタワー東京で開かれた「UNIVAS AWARDS 2022-23」では、男子アスリート個人の部「マン・オブ・ザ・イヤー」部門で優秀賞8人から選ばれる最優秀賞に輝いている。
UNIVASは、米国のNCAA(全米大学体育協会)をモデルに、大学スポーツの振興・発展に向けて全国の大学・競技団体などスポーツ関係者が競技の垣根を越えて連携を強化しようと2019年3月に創設された組織で、同年度から、競技成績ばかりでなく、学業、スポーツの安全対策、スポーツ振興などの分野で目覚ましい活躍をした運動部学生やスポーツ関係の学生、団体を表彰してきた。今回は、個人8部門計112人と団体5部門計27団体が表彰されている。
老野主将は、昨年1月のポルトガルでの国際大会3位を手始めに、5月の全日本強化選手選考会優勝、10月の全日本学生体重別選手権で優勝するなど輝かしい成績をおさめるとともに、主将として男子柔道部を牽引してきた。同時に、学業にも力を入れ、極めて優秀な成績を残すほか、練習拠点のある千葉・市原市の地域活動支援センターで障害者自立支援看護の補助を行うなど、地域貢献にも積極的に取り組んできた。
最優秀賞受賞は、こうした活動が高く評価されたもので、表彰式では、大学スポーツ協会の福原紀彦会長から文部科学大臣賞が授与された。老野選手は、式典で「このような賞を頂き、大変嬉しく思います。自分の力だけでなく、多くの人に支えられて受賞することが出来ました。今後もこうした支えに恩返し出来るよう頑張っていきたい」と喜びを語った。